画筆。一言で言っても種類が沢山あります。毛によって硬さも違いますし、もちろん描きやすさも。
お店に行って悩む事もありますよね。私もその一人です。
実際色を塗ったり線を引いたりするにはどの筆が一番良いのでしょうかね?
今回は勉強もかねて、画筆の種類を調べてみました!
画筆の種類って本当に様々!どの毛の画筆を使ったらいいの?
色を付けるには筆が必要です。さあ!絵を描くぞ!早速筆を買いに行こう!とお店に行ったのはいいのですが、筆が沢山ある・・・。
豚の毛・・・狸の毛・・・馬や山羊などなど。子供の頃学校でセットを購入してもらって描いていた頃は筆の種類なんて考えてもいませんでした。
絵を描いたり色を塗るには一体どの毛の種類が良いのでしょうか。一番良い筆というのはありませんが、自分がどの絵の具を使うのか、墨で描くのか、何を描きたいのかによって筆は使い分けるのがおすすめです。
豚毛
油絵向き
油彩筆の中で代表的な毛。硬毛で弾力性、復元性に優れ、毛先は枝毛になっています。粘りのある絵具をたっぷぴと含み、思い通りにさばくことができます。
硬毛筆で弾力と耐久性に優れているので、主に油絵やガッシュ向きの筆です。
狸毛
油絵・日本画向き
軟毛でしなやかな毛質。絵具の含み、水切れがよい。油彩画、日本画の筆に使われています。毛先が硬く、大変弾力があります。
白と黒で毛質に差があり、白狸のほうが貴重で、しなやかな線がでます 。
馬毛
油絵・水彩・日本画向き
おもに胴、足、尾の毛が使われ、それぞれ毛質がちがいます。ほぼ軟毛で、穂先のまとまり、絵具の含みがよい。油彩画、水彩画、日本画の筆に使われています。
資源が豊富なのでリーズナブルで、よく学童用の筆につかわれています。
馬は様々な部位の毛を筆にしてますが、尾の近くの毛が特に高価です。
セーブル
水彩・アクリル・日本画向き
セーブルはいたち科の毛です。
しなやかな弾力に優れていて、絵具の含みもてとても良い筆です。
どの絵でもバランスが良く使えるので、1本は持っておきたい筆です。
栗鼠毛
水彩筆向き
セーブルよりも絵具の含みが良く、細くてしなやかな軟毛です。
淡彩やテンペラ、ガッシュ用の筆に適していて、含みが良い分塗り足しせずに色を塗れるので、ひと息で色を塗りたい場面では栗鼠毛の筆は最適です。
山羊毛
日本画向き
絵具の含みも良く、とてもまとまりやすい軟毛です。日本が向きではありますが、水彩画や書道筆など広い範囲で使われています。
毛先の揃いが良いので細い線や細かい部分の色塗りなどがしやすく、細密な絵を描く時に向いています。
猫毛
日本画向き
玉毛(たまげ)と呼び、背筋の毛です。独特の軟らかく細い毛質で、小さな文字や繊細な絵、細かい修正に使われています。
文字を書く筆としても優秀で仮名筆、面相筆に最適です。
ナイロン
油絵・水彩・アクリル向き
天然毛の入手が困難になってきている現在、科学繊維を使ったいろいろの特長を持った筆ができてきています。油彩画、アクリル画、テンペラ画、デザイン画などに使われています。
まとめ
画筆にはたくさん種類があって悩んでしまいますね。
描きたい絵によって使いやすさが全然違いますので、色々試してみると自分らしい画筆が見つかるかもしれません。
私は線を描く時はセーブルの細目を使い、ベタで塗る時は馬を使っています。グラデーションなどで絵の具を横に伸ばしたい時は、豚毛の平筆をよく使います。
向き不向きもありますが、表現したい形の良い筆が見つかると嬉しいですね。