久しぶりに画用紙に絵の具で絵を描いてみましたが、完成してみると画用紙がボコボコと波打ってしまいました。
昔はさほど気にしていませんでしたが、前からこんなに歪んでしまってましたかね・・・?
ちゃんと絵を描くなら、紙がピーンと真っ直ぐな状態で完成させたいものです。
乾いた後にどうして紙がボコボコと波打ってしまうのか。
そこには水と紙の関係にある様です。
そこで、今回は「水張り」という方法で色を塗っていきたいと思います。
乾いた後にどうして紙がボコボコと波打ってしまうのか。
そこには水と紙の関係にある様です。
そこで、今回は「水張り」という方法で色を塗っていきたいと思います。
紙がぼこぼこになる理由は?
絵の具で塗ると、どうして紙がボコボコになってしまうのでしょうか。
それは紙に水が染み込むと、紙は通常よりも伸びて大きくなります。紙全体を濡らすと綺麗にピーンとなります。
と、ここまではいいのですが・・・
濡れた紙は蒸発と共にどんどん乾いていきます。
乾いた時は紙は元のサイズへ戻ろうと収縮を始めます。
その時、染み込んだ水の量でムラになってしまい、乾ききった後には紙がボコボコした状態になってしまうんです。
そんな時は絵の具を塗る前に「水張り」をしよう!
では、結局絵の具で塗ると紙はボコボコになってしまうのでしょうか・・・。
いいえ!絵具を塗る前に「水張り」をしておけば乾いた後も、紙はボコボコになりません!
安心して絵具を塗る事ができます。
水張りの道具を用意しよう!
水張りする道具は、以下の物を用意します。
- 紙を貼り付ける板(ベニヤ板)
- 霧吹き
- 水を伸ばす刷毛
- 水張水テープ
紙を貼り付ける板
紙より一回り大きいサイズを用意してください。
霧吹き
水で紙を濡らす際に使用します。
水を伸ばす刷毛
紙に吹きかけた水をムラが無い様に伸ばす際に使用します。
水張水テープ
水張水テープは紙テープの様になっており、水で濡らすと強力な粘着テープとなります。
板に紙を貼り付ける際に使用します。
水張りの手順をご紹介します!
水張の手順は以下をご参考にしてください。
水張テープを切っておく
水張テープは上下左右全てに貼り付けますので、必要分(上下左右で4枚)切って用意しておきましょう。
紙を水で濡らす
まずは紙を水で濡らします。
霧吹きで紙がヒタヒタになるまで濡らしてください。
※霧吹きを使わず、刷毛で直接水を塗るように染み込ませるのもOKです!
板に張り付ける
紙に隅々まで水を染み込ませたら、板に張り付けます。
貼り付ける時は、紙が破れない様に慎重に。
板に張り付けたら、しわにならない様に紙を綺麗に伸ばします。
※画用紙やケント紙などの厚めの紙の場合はゆっくり手で伸ばしても大丈夫!
水張テープで固定する
最後は紙の上下左右を水張テープできちんと貼り付けて紙を固定します。
乾くまで待つ
貼り付けが完了したら、12時間~丸1日乾くまで放置します。
完全に乾いたら色を塗り始めましょう!
※急ぎの時はドライヤーなどで乾かす事もありますが、急速に乾かすと紙の収縮速度が高速になる為、水張テープと紙の境目から破れてくる時がりますのでご注意を。
水張テープ部分を切り取って完成!
色を塗り終え乾いたら、水張テープ部分と紙をカットして完成です。
水張テープの管理方法
水張テープは湿気や水気にとっても弱いテープです。
購入時ビニール袋に入っているのですが、そのままにしておくと湿気で全部くっついてしまって、いざという時に使えない・・・なんて事もあります。
水張テープを購入したら一緒に乾燥剤を入れてください。
わざわざ購入する必要はなく、個包装入りおせんべいや飴の袋の中に入っているもので大丈夫です。
テープは使い切るにも数か月かかるので私は2~3つ入れて管理しています。
水張テープは様々な色がありますが、ご自身が見やすい使いやすい色を利用されると良いです^^
まとめ
水張りの方法をご紹介致しました。
水張りには他にも、紙より小さめの板を用意し包み込むように張りつける「袋張り」などの方法もあり、作品として保管する際の事も考えた方法を取ると良いかもしれません。
私は常に額に入れる様に考えているので、水張テープ部分も残したままカットして保存しています。
せっかく頑張って描いた作品は綺麗に保管しておきたいですね。